分杭峠をめぐる情報の中で、現在最もトラブルや誤解を生みやすいのが「水汲み場」と「磁気水」にまつわる問題です。
かつて分杭峠ブームの初期、峠から沢沿いに降りた場所にある水汲み場へ大勢の人が殺到し、「ゼロ磁場の波動を帯びた水」としてペットボトルに汲んで持ち帰る光景が日常化していました。しかし、この沢沿いのルートは度重なる土砂崩れや落石の直撃を受け、登山道としての安全性が完全に崩壊。現在、水汲み場へ至る斜面および沢筋は立ち入り禁止となっており、ロープや警告看板が設置されています。
インターネット上の古いブログ記事を鵜呑みにして「ポリタンクを持って水汲みに行こうとしたが、立ち入り禁止で阻まれた」「崩落箇所を無理やり突破しようとして監視員に厳しく制止された」という苦情やトラブルが散見されます。現在、一般観光客が現地で直接沢水を汲むことは安全管理上、一切認められていません。
なお、伊那市や関連企業が管理・ボトリングしている正規のミネラルウォーター(ゼロ磁場の秘水など)は、徹底した衛生管理と安全な取水設備のもとで流通しています。危険な急斜面に無断侵入して採取した生水を飲む行為は、細菌感染や寄生虫(エキノコックス等)のリスク、さらには滑落死の危険を冒すだけの愚行に他なりません。ルールの遵守が厳しく求められます。