月への距離を克服する人類の挑戦は、新たな黄金期を迎えています。1960〜70年代のアポロ計画以降、有人月面着陸は途絶えていましたが、国際協力による月探査プロジェクト「アルテミス計画」が力強く進行しています。
アルテミス計画では、次世代ロケット「SLS(スペース・ローンチ・システム)」と宇宙船「オリオン」を用い、女性や有色人種を含む宇宙飛行士を月面へ送り込むことを目指しています。さらに、月周回有人拠点「ゲートウェイ」の建設や、将来的な火星探査を見据えた持続可能な月面基地の構築が構想されています。
無人探査機の分野でも、日本の月面着陸機「SLIM(スリム)」がピンポイント着陸を成功させるなど、技術革新は目覚ましいスピードで加速しています。月はもはや「遠くから眺めるだけの天体」ではなく、人類の活動圏の一部となりつつあります。