毎年多くの応募が集まる「全国中学生人権作文コンテスト」において、中央大会(全国表彰)や法務大臣賞などの上位入賞を果たす作品には、明確な共通点が存在します。
入賞作品の最大の特徴は、「自分の弱さや過ちを率直に告白している点」にあります。最初から正しい行動ができた話や、完璧な善人としての意見は、どこか薄っぺらく見えてしまいがちです。むしろ「最初は見て見ぬふりをしてしまった」「自分の中にある意地悪な感情に気づいて恥ずかしくなった」という心の葛藤と成長のプロセスが描かれている作品ほど、審査員の心を強く揺さぶります。
入賞作に見られる主なポイントは次の通りです。
- 具体的な数字や事実の提示:抽象論だけでなく、自分が調べた制度や歴史、客観的な背景が適切に盛り込まれている。
- 独自の視点(オリジナリティ):誰もが書く定型句ではなく、自分の五感(見たこと、聞いた声、その時の温度感)で捉えた表現がある。
- 問題提起から前進への道筋:社会のせいにして終わるのではなく、自分自身の生き方の問題として受け止めている。