軍港ならではのドラマチックな情景をカメラに収めるなら、時間帯の選定が極めて重要です。日中の青空に映える黒い船体も美しいですが、特に写真愛好家から高い評価を集めているのが日没前のトワイライトタイムです。
毎日、日没の時間に合わせて行われる海上自衛隊の儀礼「自衛艦旗降下」は見逃せません。日没10秒前に鳴り響く「時間前10秒」の合図とともにラッパ譜「君が代」が静まり返った呉港に響き渡り、艦尾に掲げられた自衛艦旗が一斉に降下されます。夕焼けに染まる空と、シルエットとなって浮かび上がる潜水艦、そして厳かなラッパの音色が重なる瞬間は、息をのむほどの神聖な雰囲気に包まれます。
撮影アングルとしては、遊歩道の南端から魚雷積載用クレーンを前ボケに配置し、奥に潜水艦と護衛艦を配する構図が定番です。また、歩道橋の上からの俯瞰撮影では、岸壁に並ぶ艦艇のスケール感を一枚の写真に凝縮できます。