不毛地帯のモデルは実在した?真相と衝撃の実話を完全解剖

不毛地帯のモデルは実在した?真相と衝撃の実話を完全解剖

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社会の闇と人間の業を抉り出し続けた作家・山崎豊子。彼女の代表作である長編経済小説『不毛地帯』は、1970年代の連載当時から社会に凄まじい衝撃を与えた。物語の中核を担う主人公・壱岐正の造形には、明確な実在のモデルが存在する。大本営陸軍参謀を経て伊藤忠商事の会長へと登り詰め、昭和のフィクサーとも呼ばれた瀬島龍三その人だ。

作中の「近畿商事」は、繊維中心の問屋から世界的総合商社へと脱皮を図る当時の伊藤忠商事を投影している。大本営参謀仕込みの緻密な情報収集力と戦略眼をビジネスの世界に持ち込み、国家規模のプロジェクトを次々と手中に収めていくプロットは、単なるフィクションの枠を超えた生々しいリアリティを放つ。山崎豊子による徹底した取材活動は関係者を震撼させ、実話と創作が交差するスリリングな物語空間を完成させた。

阿部 裕樹
著者

阿部 裕樹

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。