自宅カットで最も失敗しやすいのが「前髪のガタつき」と「毛先のパッツン感」です。プロの美容師が実践する基礎手順を取り入れるだけで、仕上がりのクオリティは劇的に向上します。
前髪カットで失敗しないプロの切り方の鉄則は、「乾いた状態(ドライカット)で切ること」と「黒目の外側を結んだ幅より外を切らないこと」です。濡れた状態で切ると乾いた際に毛が浮いて短くなりすぎます。切る際は指で強く下に引っ張らず、自然に下ろした位置でハサミを45度から縦向きに入れ、少しずつ毛先をつまむように刃を動かします。
毛量の多い子どもや男の子のカットには、すきバサミの使い方と初心者向け手順を把握しておくことが欠かせません。すきバサミは刃を横に真一文字に入れるのではなく、毛束に対して斜め45度で刃を入れ、毛先から1/3〜1/2の範囲に留めるのが基本です。1回挟むごとにコームで落とした毛を払い、全体の透け感を確認しながら進めることで「スカスカになりすぎる失敗」を防げます。
男の子の耳まわりや襟足を短く整える際は、バリカン活用術と男の子の短髪スタイルが威力を発揮します。初心者がいきなり直刃を使うのは事故の元となるため、必ず9mm〜12mmのアタッチメントからスタートし、下から上へスッと逃がすように動かします。稼働音に怯える子には、事前に腕や手の甲にバリカンのプラスチック面を当てて「くすぐったい感覚」を体験させておくと恐怖心を緩和できます。