熊本県宇城市の宇土半島先端部に位置する三角町から、戸馳大橋を渡ってアクセスする戸馳島。その南東部、静かな入り江を望む場所に元嶋神社が祀られています。古くから島民の暮らしと密接に結びつき、不知火海の豊かな恵みへの感謝と、海上交通の安全を祈願する守護神として尊崇を集めてきました。
主祭神には海の安全を司る神々が祀られており、そのご利益は航海安全、大漁満足にとどまらず、近年では厄除けや諸願成就、家内安全を願う参拝客が遠方からも訪れています。境内の目前に広がる海原は、かつて不知火(蜃気楼の一種)が観測された海域としても名高く、自然の霊力と神聖な空気が漂うパワースポットとして独自の存在感を放っています。
何よりも訪れる者を圧倒するのが、海浜に堂々と立つ鳥居の景観です。穏やかな波が打ち寄せる干潟に建てられた鳥居は、潮位の変化によって劇的にその姿を変えます。自然の営みと祈りの造形美が融合した景観は、四季折々の光と相まって息をのむ美しさを生み出しています。