本作の中心人物であるアシタカの公式プロフィールを紐解くと、彼の行動がいかに過酷な精神的負担の上に成り立っていたかが浮き彫りになります。劇中で見せる落ち着きと圧倒的な弓馬の才から成人男性と思われがちですが、もののけ姫 アシタカ 年齢 設定はわずか17歳。本名は「アシタカヒコ」であり、大和朝廷との戦いに敗れて北方の隠れ里へと落ち延びた、古代エミシ一族の若きリーダーという立場でした。
彼が背負うアシタカ 呪い 理由は、極めて不条理です。村を突如襲撃したタタリ神(巨大な猪神・名護の守)から村人を守るため、アシタカは止むを得ず弓を射ち神を討ち取ります。しかし、その防衛行動の代償として、タタリ神の死に際の憎悪と怨念が右腕に焼き付き、骨まで腐らせて死に至らしめる死の刻印=呪いを受けることになります。
さらに過酷なのは、エミシの里の掟による宣告でした。村の巫女であるヒイ様は、呪いを受けたアシタカに対し、里に災いをもたらさぬよう髪(髷)を切り落とす儀式を命じます。これは一族において「公式に死んだ人間」として扱われ、二度と故郷の土を踏むことを禁じられた永久追放処分を意味していました。17歳の若さで命の宣告を受け、愛する故郷と地位をすべて剥奪されたにもかかわらず、アシタカは世界への憎悪に堕ちることなく、「曇りなき眼で見定め、決める」という強靭な倫理的意志を掲げて西へと旅立ちます。