SNSや知恵袋などのコミュニティを調査すると、髪質改善のネット上の反応や口コミには二極化が見られます。「朝のセットが格段に楽になった」という絶賛がある一方で、「髪が硬くパサパサになった」「特有の生乾き臭が取れない」という不満の声も散見されます。
取材によって浮き彫りになった酸熱トリートメントで痛む真相は、酸の濃度設計のミスと過剰なアイロンワークにあります。酸熱トリートメントで使用される強酸性成分は、毛髪を収斂(引き締める)させる作用を持ちます。しかし、短期間に何度も施術を重ねたり、脱水縮合時の熱温度が高すぎたりすると、髪が過収縮を起こして硬化し、最終的に炭化して脆くなってしまうのです。これが「トリートメントなのに髪が痛んだ」と感じる科学的メカニズムです。
また、縮毛矯正の失敗理由として最も多いのは、毛髪のダメージレベルに対する「薬剤選定ミス(過軟化)」と「物理的熱ダメージ」です。特にハイライトやインナーカラーなどのブリーチ毛に対する髪質改善や縮毛矯正は、アルカリ剤に耐えうる体力が残っていないため、薬剤を塗布した瞬間に髪が溶けたり、チリチリの「ビビリ毛」になったりする事故が発生します。
こうしたトラブルを防ぐため、酸性ストレートと従来のアルカリ縮毛矯正の違いを熟知し、髪の履歴を1本1本見極められるトップスタイリストの指名が不可欠となっています。