悠仁さまの「学術的な能力」を証明する最大の金字塔であり、同時に議論の火種ともなったのが、2023年11月に国立科学博物館の研究報告誌に掲載された学術論文です。タイトルは「赤坂御用地のトンボ相―多様な環境と保全への試み―」。悠仁さまが筆頭著者となり、国立科学博物館名誉研究員の飯島健氏、元職員の杉村光俊氏との共同研究として発表されました。
この論文の内容は、赤坂御用地において2012年から2023年までの10年以上にわたり継続的に行われたトンボ類の生息調査をまとめたものです。都心部では極めて珍しい種を含む44種ものトンボを確認し、絶滅危惧種オツネントンボの生息環境の変遷を詳細な写真とデータで記録した労作でした。昆虫学会や生態学会の専門家からは、「赤坂御用地という閉ざされた貴重な緑地環境を、長期定点観測によって記録した第一級の生態系データ」「10代の筆頭著者によるフィールドワークの成果としては出色の出来」と手放しの賛辞が送られました。
しかし、ネット上の反応は手放しの称賛ばかりではありませんでした。「専門家が代筆したのではないか」「掲載された写真の一部にピントや撮影状況の不自然さがある」といった指摘がネット掲示板やSNS上で過熱し、論文の真正性を疑う声が拡散。宮内庁が写真キャプションの誤記を修正・報告する事態に発展するなど、学問的成果が純粋に評価される前に、政治的・感情的な論争へと巻き込まれる結果となりました。
それでも、小学生時代から泥まみれになってビオトープを造成し、専門家のアドバイスを受け止めながら網を振るい続けた悠仁さまの「昆虫・自然への情熱」そのものは本物です。昭和天皇のヒドロ虫研究や上皇さまのハゼ分類学など、歴代天皇が培ってきた「宮中自然誌研究」の正統な系譜を受け継ぐ若き研究者としての資質は、論文の隅々から確かに見て取ることができます。