ネット上の掲示板やSNSでは、「眉間が狭い人は短気」「アゴが尖っている人は冷酷」といった骨格至上主義的な言説が散見されます。しかし、現代の犯罪統計や行動分析学が暴き出した盲点は、骨格そのものに罪はないという厳然たる事実です。傷痕や険しい骨格を持つ「強面(こわもて)」の人物は、往々にして防衛心やコンプレックスから強がっているに過ぎず、本物の狡猾さを隠し持った捕食者とは異なります。
心理学でいう「ダークトライアド(サイコパシー、自己愛性パーソナリティ、マキャベリズム)」を併せ持つ危険人物は、自らの外見的魅力を武器として利用することに長けています。彼らは自分の顔立ちのどの角度が他人に好印象を与えるかを熟知しており、過剰なアイコンタクトとわざとらしい頷きを計算して配置します。ネットの安直なステレオタイプに囚われている人ほど、「あんなに優しい顔をした人が騙すはずがない」と心理的落とし穴に自ら転落してしまう結果となります。