短下肢装具の種類と選び方決定版!特徴や費用・適応の真相【2026年】の注目されている理由をコンパクトにまとめました。全体像を一目で把握できます。
下肢装具は太ももから支える長下肢装具(KAFO)と、膝下から足底を支える短下肢装具(AFO)に分かれますが、日常生活や生活期リハビリで圧倒的に多く用いられるのが短下肢装具です。患者の病態や生活環境ごとに「どの装具を選ぶべきか」には明確な臨床的根拠が存在します。
まずは現在主流となっている代表的な4つの系統について、構造・機能・適応の違いを整理しました。
装具の種類・タイプ詳細構造・適応機能一般的な基準・相場費用編集部の見解・臨床評価プラスチック製短下肢装具
(シューホーンブレース等)足型に合わせて成形。薄手ポリプロピレン等を使用し軽量。靴が履きやすく、軽度〜中等度の内反尖足や下垂足を制動。約4万〜6万円
(3割負担時:約1.2万〜1.8万円)脳卒中片麻痺の標準的装具。トリミング(削り)調整で硬さを変えられるが、強度の痙縮には変形負けするリスクあり。金属支柱付短下肢装具
(両側・片側支柱SLB)アルミやスチールの支柱と革製カフ、靴型(またはプラスチック足底)で構成。高度な痙縮、重度の足変形、体重増加に対応。約8万〜12万円
(3割負担時:約2.4万〜3.6万円)固定力と剛性は最高峰。重さと外見の無骨さが課題だが、高度な足関節不安定性を持つ症例では代替不可能な第一選択。油圧継手付短下肢装具
(ゲートソリューション等)踵接地時の底屈運動に油圧ブレーキが作動。下腿の前傾をスムーズに促し、自然な重心移動と立脚初期の衝撃を緩和。約11万〜15万円
(3割負担時:約3.3万〜4.5万円)歩行速度と対称性の改善効果が非常に高い。一定の支持力と足部機能が残存している中等度片麻痺患者に極めて有効。弾性・簡易型装具
(オルトップ、カーボン製等)腓骨神経麻痺などによる純粋な下垂足向け。軽量で薄く、踵部分が開放されたデザインが多く、通常の靴に収まりやすい。約2.5万〜4.5万円
(3割負担時:約7,500〜1.3万円)つま先の引っ掛かり防止(クリアランス確保)に特化。側方のぐらつき(内反・外反)が強い症例には支持力不足。
短下肢装具プラスチック製の特徴は、本人の足型を石膏で型取りして熱可塑性樹脂で作るため、足裏全面へのフィット感と軽さにあります。特に靴ベラのような形状から名付けられたシューホーンブレースは脳卒中片麻痺の初期から生活期まで広く選択されており、足首を適度な角度で固定してつま先の垂れ下がりを防ぐ基本構造を持っています。
対照的に、金属支柱付短下肢装具の適応となるのは、強い痙縮によって足首が内側に強くねじれ込む内反尖足(ないはんせんそく)が著しいケースや、重度の感覚障害、体重が重くプラスチックでは歪んでしまう場合です。足首の角度をネジで微調整できる「クレンザック継手」などを備え、強固な骨組みで体重をガッシリと支えます。