アパレル製品や手芸の世界で広く親しまれている「リブ編み」は、英語の「Rib knit(リブニット)」に由来します。食肉の「リブステーキ」と同様に、英語の「Rib」は肋骨(あばら骨)を意味しており、編み上がった生地の表面に浮き出る規則正しい隆起が、まるで人間のあばら骨が等間隔に並んでいるように見えることからこの名が定着しました。
テキスタイル工学において、リブ編みは平編み(天竺編み)やパール編みと並ぶ「緯(よこ)編みの三原組織」の一つとして位置づけられています。アパレル資材研究所「&CROP」の技術資料などでも解説されている通り、編み機の針床(ニードルベッド)を前後に配置し、表目と裏目を交互に交差させながら編み進めることで、生地に蛇腹(アコーディオン)のような三次元構造を生み出します。
手編みにおけるリブ編み 表目 裏目 編み方の基本は、1目ごとに表目と裏目を交互に繰り返す「1×1リブ(1目ゴム編み)」や、2目ずつ切り替える「2×2リブ(2目ゴム編み)」が主流です。表目の列が表面に盛り上がり、裏目の列が奥へと窪むため、生地を引っ張るとアコーディオンのプリーツのように大きく広がり、手を離せば元の幅へと瞬時に収縮します。
なお、業界内や日常会話では「ゴム編み」「畝(うね)編み」「畦(あぜ)編み」といった言葉が混用されるケースが多々見られます。リブ編み ゴム編み 違いについて言えば、両者は本質的に同一の組織を指しており、天然ゴムなどの弾性糸を使わずとも編み構造だけでゴムのような高伸縮性を発揮することから、日本では古くから「ゴム編み」の呼称が親しまれてきました。また、畝編み リブ編み 違いに関しても、広義には同じ縦方向の隆起(畝)を持つ編地を指しますが、かぎ針編みで前段の目の向こう側1本だけを拾って横方向に畝を出す編み方を「畝編み」と呼び分ける場合があるため、手芸の現場では注意が必要です。