中学校の特別支援学級で高校進学はどうなる?内申点の壁と後悔ゼロの選択

中学校の特別支援学級で高校進学はどうなる?内申点の壁と後悔ゼロの選択

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中学校進学に際して保護者が直面する最大の関門が、中学校特別支援学級の高校進路を巡る現実です。結論から言えば、特別支援学級に在籍したからといって、高校進学そのものが不可能になるわけではありません。しかし、進学先の選択肢と入試の仕組みは、通常学級の生徒が歩む標準的なルートとは大きく異なります。

その核心にあるのが特別支援学級の内申点問題です。公立高校の一般選抜では、当日の学力検査の得点と中学校から提出される調査書(内申書)の評定を合算して合否を判定します。ところが、特別支援学級では個別の教育支援計画に基づいた独自のカリキュラムが組まれるため、学習指導要領で定められた通常学級と同じ基準で教科の評定(1〜5の数値)を付けることが制度上できません。多くの自治体において、特別支援学級在籍者の内申書は「評定欄が斜線(未評価)」または「文章による記述式評価」として処理されます。

この結果、入試選抜において調査書の評定点(内申点)を一定割合で換算する公立全日制高校の一般入試では、算出不能として選考から弾かれたり、不利な扱いを受けたりするリスクが生じます。一部の都道府県では「学力検査の得点のみで選考する特例枠」や「面接・作文重視の選考枠」が用意されているものの、通常学級と完全に同一の土俵で競い合うことは容易ではありません。

では、現場の卒業生たちはどのような道を選んでいるのでしょうか。実際の主な進路先は以下の5系統に集約されます。

第1に特別支援学校高等部受験です。職業訓練や自立支援に特化した職業学科(就業技術科など)は近年人気が集中しており、定員を超える高倍率の入試となる地域も珍しくありません。なお、出願には療育手帳の所持または児童相談所等の判定が要件となる場合が多いため、事前の確認が不可欠です。

第2に、急速に受け皿を広げている通信制高校・サポート校です。登校日数を週1日から5日まで柔軟に選べ、個別の学習進度やメンタルケアに応じたサポートが受けられるため、特別支援学級出身者の有力な選択肢として定着しています。

第3に、私立高校の単願・推薦入試です。内申点の数値ではなく、保護者・中学校教諭・高校側の事前相談を通じて、生徒本人の長所や意欲を直接評価して受け入れる私立校が存在します。第4に、夜間や単位制の定時制高校、不登校や学習のつまずきを経験した生徒を受け入れるチャレンジスクール・エンカレッジスクール(東京都などの公立高校)。そして第5に、神奈川県などで導入が進むインクルーシブ教育実践推進校をはじめとした公立高校の特別選考枠です。

山田 真由
著者

山田 真由

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