誰かと会話した直後に強い疲労感を覚える現象には、明確な心理学的メカニズムが存在します。相手が無意識のうちにあなたの感情、時間、労力を一方的に吸い取る「エネルギーバンパイアの特徴」を備えているケースです。彼らは一見すると愛想がよく、困っている素振りを見せて接近してきますが、その目的は他者からの承認、同情、あるいは物理的な労働力の搾取にあります。
米ペンシルベニア大学ウォートン校のアダム・グラント教授の研究が示すように、人間は「ギバー(与える人)」「マッチャー(損得の均衡を図る人)」「テイカー(奪う人)」の3類型に分かれます。このうち最も警戒すべき「テイカーの見分け方と心理」において共通するのは、相手に何かをしてもらうことを当然と考え、自分が与える側には回らないという非対称性です。テイカーは自分の利益を最大化するために他者を都合のよい道具としてしか認識していません。
会話の主導権を常に握り、こちらの話を聞く耳を持たずに自分の自慢話や愚痴を一方的に浴びせ続ける相手と接していると、受動的な側は脳の扁桃体が過度な警戒態勢に入り、膨大なエネルギーを消費します。「なんとなく疲れる」という感覚は、脳が「これ以上のリソース搾取を許すな」と発信している自己防衛のアラートなのです。