セキスイハイムと積水ハウスの違いは?坪単価や構造をプロが徹底比較

セキスイハイムと積水ハウスの違いは?坪単価や構造をプロが徹底比較

セキスイハイムと積水ハウスの違いは?坪単価や構造をプロが徹底比較について見逃せない ポイントを分かりやすい構成で解説いたします。

家探しを始めたばかりの方が最も驚く事実の一つが、積水ハウスとセキスイハイムは別会社という点です。両社のルーツを辿ると、日本の高度経済成長期における産業史の大きな分岐点に行き当たります。

発端は1947年に設立された樹脂・化学メーカーの積水化学工業です。同社が1960年にハウス事業部を分社化して立ち上げたのが現在の「積水ハウス(創業時は積水ハウス産業)」でした。しかし、設立直後から積水ハウスは独自の増資を重ねて急成長を遂げ、実質的な独立企業へと歩みを進めます。資本の独立が進んだことで、親元である積水化学工業は1971年、自社独自の住宅ブランドとしてセキスイハイムを立ち上げ、住宅市場に再参入しました。つまり、元祖の親会社が後から立ち上げた住宅事業がセキスイハイムであり、先に独立して巨大化した企業が積水ハウスという、逆転の歴史的経緯が存在します。

現在も積水化学工業は積水ハウスの株式を数パーセント保有する大株主の一角ではあるものの、業務提携や共同開発を行う関係ではなく、住宅展示場で激しい顧客獲得競争を繰り広げるライバル同士です。

この歴史的背景は、積水ハウスとセキスイハイムのロゴマークの違いにも鮮明に表れています。積水ハウスは空と大地をモチーフにした青い正方形のシンボルマーク(コーポレートマーク)を掲げ、洗練された高級邸宅のイメージを打ち出しています。一方のセキスイハイムは、積水化学工業のコーポレートブランドである「三つ巴の亀甲(スリーキューブ)」マークや、温かみのある赤やオレンジを基調とした親しみやすい「HEIM」ロゴを掲げており、企業の出自を直感的に見分ける大きな目印となっています。

清水 千尋
著者

清水 千尋

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。