医療機関で原因が特定できないめまいの代表格が、浮遊感を伴う「ふわふわめまい」や急激な立ちくらみです。漢方医学の観点では、人間の生命活動を支える「気(エネルギー)」「血(血液・栄養)」「水(体液・水分)」の3要素のバランスが崩れることで生じると考えられています。
なかでも大きな要因となるのが、体内の水分代謝が滞る「水滞(すいたい)」と、エネルギーが頭部に偏る「気逆(きぎゃく)」です。過度なストレスや睡眠不足が続くと、自律神経の交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかなくなり、血流やリンパ液の循環が急激に低下します。その結果、内耳の平衡感覚を司る器官に余分な水分が溜まったり、脳への血流が一時的に不足したりして、クラクラとした揺れや浮遊感として表面化します。
自律神経失調症に伴うめまいは、天気の崩れ(気圧の変化)や季節の変わり目、長時間のデスクワークによる首肩のこりとも密接に連動しており、単に耳だけの問題ではなく全身のバランス調整が欠かせません。