頭を触ると痛い症状の中で、最も早期の治療介入が求められるのが帯状疱疹(たいじょうほうしん)です。水痘・帯状疱疹ウイルスが神経節に潜伏し、加齢や過労、免疫力の低下をきっかけに再活性化することで発症します。
帯状疱疹の最大の特徴は、「頭の左右どちらか片側だけ」に激しい痛みが現れる点です。発症初期は皮膚に異常が見られず、ただ「頭皮を触るとピリピリ・チクチクと痛む」「電気が走るような灼熱感がある」という神経痛だけが先行します。この段階では後頭神経痛と見分けがつきにくく、放置されてしまうケースが少なくありません。
痛みが始まってから数日〜1週間ほど経つと、痛む部位に赤い発疹や小さな水ぶくれが出現します。頭部や顔面の帯状疱疹は、放置すると顔面神経麻痺や視力障害、長期にわたる「帯状疱疹後神経痛」へ移行するリスクがあるため、発疹が出た時点で速やかに皮膚科を受診してください。抗ウイルス薬は発疹出現から72時間以内の投与開始が理想とされています。