縮毛矯正とカラーの順番は?逆が危険な理由と同日施術の真相をプロが解説

縮毛矯正とカラーの順番は?逆が危険な理由と同日施術の真相をプロが解説

縮毛矯正とカラーの順番は?逆が危険な理由と同日施術の真相をプロが解説の詳細について、専門知識を詳しくお届けします。

美容室の予約画面で「縮毛矯正+フルカラー」のセットクーポンを目にすることがありますが、安易な同日施術には極めて高いリスクが潜んでいます。そもそも日本の医薬品医療機器等法(旧薬事法)において、医薬部外品に分類されるパーマ剤・縮毛矯正剤と、同じく医薬部外品の酸化染毛剤(一般的なアルカリカラー)は、頭皮や毛髪への過度な負担を防ぐ目的から原則として同日施術が禁止されています。

サロンで同日施術が成立しているケースの多くは、縮毛矯正剤またはカラー剤のいずれかに「化粧品登録(カーリング料やコスメカラー)」の薬剤を採用している抜け道的な処置です。しかし、「化粧品登録だから傷まない」というのは都合の良い誤解に過ぎません。髪を軟化させる還元力やキューティクルを開くアルカリ度数を有している以上、化学的な負担が重なる事実に変わりはないからです。

施術のパターン推奨される空ける期間毛髪内部の化学的状態編集部の見解・リスク評価同日施術(同時進行)0日(同日・拘束約4〜5時間)キューティクルが過剰膨潤し、間充物質(CMC)が大量流出極めて高リスク。ビビリ毛や重度のパサつきを招く恐れがあり非推奨最低限の間隔中7日(1週間)残留アルカリが徐々に抜け、髪のpHが弱酸性へ戻り始める段階妥協ライン。急ぎのイベントがある場合はサロン専用処理剤と併用で可理想的な黄金間隔中14日(約2週間)シスチン結合が完全に安定化し、キューティクルが完全に密閉最高推奨。色持ち、発色、ストレートの持続力すべてが最大化される根元リタッチのみ中7日前後既染部・ストレート部分への薬剤接触を避ければ負担は最小限実用性高。毛先のダメージを回避しつつ見た目の美しさを両立可能

表に示した通り、縮毛矯正を受けた直後の髪は、アルカリ剤によって髪本来の弱酸性(pH4.5〜5.5)からアルカリ性へ傾き、非常に不安定で傷つきやすい状態に置かれています。この残留アルカリが毛髪から完全に抜けきり、内部の架橋構造が再安定化するまでに約1週間から10日の時間を要します。髪へのダメージを最小限に抑え、色落ちを防ぐための安全マージンとして「最低1週間、理想は2週間空ける」というスケジュール管理が求められます。

井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。