医学的に縮小が否定されているにもかかわらず、なぜ「運動で小さくなった」と感じる人が存在するのでしょうか。その背景には、運動による体脂肪の減少と、それに伴うホルモン環境の変化が深く関わっています。
女性の体内において、エストロゲンは卵巣だけでなく、脂肪組織に存在する「アロマターゼ」という酵素によって副腎皮質ホルモンから微量に変換・生成されます。体脂肪率が極端に高い肥満傾向にある場合、この脂肪由来のエストロゲンが筋腫の成長を後押しする一因となります。適度な運動によって脂肪燃焼が進むと、血中の余剰なエストロゲン濃度がわずかに抑制され、「筋腫の増殖スピードが緩やかになる」現象は観察されています。
さらに、運動習慣によって骨盤周囲の血液循環が改善され、骨盤内うっ滞による浮腫(むくみ)や便秘が解消されると、物理的に下腹部の張り感が引いていきます。この「お腹周りのサイズダウン」を、当事者が「筋腫そのものが小さくなった」と主観的に誤認してしまうことが、ネット上の誤った噂を補強する心理的メカニズムとなっています。