Superflyこと越智志帆の圧倒的なボーカルワークが炸裂する『愛をこめて花束を』の音域は、下は最低音mid1G(G3)から、上は最高音hiE(E5)まで到達します。音域の幅としては約1オクターブ9音であり、数字の上では2オクターブに届かないものの、一般的なJ-POP女性ボーカル楽曲と比較して要求されるダイナミクスレンジと声圧のレベルが異次元です。
具体的にメロディの音程配分を分解すると、Aメロの歌い出し「ふたりで」の「ふ」や、「部屋を飛び出した」の中低域において最低音となるmid1G(G3)が頻出します。成人女性の話し声や一般的な低音の限界値に近いこの音程を、掠れさせずに太く温かみのあるチェストボイスで響かせなければ、楽曲の持つ壮大なストーリーテリングが始まりません。
一方、リスナーの耳を奪うサビ部分では、常にhiA(A4)〜hiC(C5)の高音域が高密度で連発されます。成人女性の多くが地声から裏声へと切り替わる換声点(ブリッジゾーン)はhiA〜hiB付近に存在するため、サビに入った瞬間に喉を締め付けて叫ぶ「張り上げ発声」に陥りやすい構造になっています。さらに最大の関門となるのが、楽曲終盤における愛をこめて花束を サビ 転調の展開です。
ラストサビではキーが半音上がり、フェイクやロングトーンの部分で地声・ミックスボイスの限界点である愛をこめて花束を 音域 hiEへと突き抜けます。一般的な女性合唱曲のソプラノ最高音に匹敵するhiEを、裏声の細い息漏れではなく、芯のある太いベルティング発声で突き刺すように歌い上げる点こそが、Superfly 歌唱力 評判を不動のものにした決定的な要因です。