かかとが痛いのは痛風?足底筋膜炎との見分け方と激痛の対処法とはどのようなものなのか? 詳しい意味を簡潔に解説します。
かかとの痛みを訴えて医療機関を訪れる患者のうち、痛風と酷似した症状を示す疾患がいくつか存在します。とりわけ鑑別が重要となるのが「足底筋膜炎」「アキレス腱付着部炎」、そしてピロリン酸カルシウムが原因となる「偽痛風」です。それぞれの特徴と見分け方を整理したのが以下の比較データです。
疾患名痛みの特徴・ピーク局所の外見(腫れ・熱感)編集部の見解・鑑別の核心かかとの痛風突然発症。発症後24時間以内に激痛のピークに達し、触れるだけで悶絶する。かかとの腫れと熱感が顕著。皮膚が赤く突っ張り、熱を帯びる。安静にしていても拍動性の激痛が持続。高尿酸血症の既往がある場合は最優先で疑う。足底筋膜炎「朝起き抜けの第一歩」が最も痛く、歩行を続けると徐々に軽減する傾向。外見上の赤みや強い熱感はほとんど見られない。押すと痛む圧痛点がある。足底筋膜炎との違いは安静時痛の有無。じっとしていて痛まないなら筋膜炎の公算が高い。アキレス腱付着部炎かかとの後方、腱の付け根をつまむと激痛。ランニングやジャンプ動作で悪化。アキレス腱の付け根周囲に限定的な腫れや肥厚が見られるが、広範な発赤は稀。アキレス腱付着部炎と痛風は併発することもあり、付着部に尿酸結晶が溜まる例もある。偽痛風(CPPD)急激な激痛。膝関節に最も多いが、かかと周辺の足関節にも発症する。痛風と同様に発赤、熱感、著しい腫脹を伴い、臨床像は痛風と極めて酷似。偽痛風かかと症状は60歳以上の高齢者に多発。X線撮影による石灰化陰影で鑑別。
特に見分けの鍵となるのが、「かかとが熱を持っているか」「何もしていなくても痛むか」の2点です。足底筋膜炎であれば、足を浮かせている安静時にズキズキと脈打つような痛みが生じることは稀です。靴下を履く摩擦すら耐えがたいほどの激痛と明らかな赤み・熱感を伴う場合は、機械的な炎症ではなく、結晶沈着による関節炎を強く疑わなければなりません。