数あるアイウェアキャラの中でも、とりわけ読者からの支持が厚いのがレオリオとシズクの2人です。それぞれのアイテムが持つ作劇上の役割を深掘りします。
レオリオのサングラスは、彼の「俗物に見えて実は高潔」という二面性を象徴しています。金や酒に目が眩んでいるように見せかけながら、過去に友人を病気で亡くした悔しさから医者を目指すという熱いバックボーンを持っており、あのレンズの奥には常に仲間を思いやる真っ直ぐな瞳が隠されています。
一方、シズクの黒縁メガネは、幻影旅団という凶悪な犯罪組織における「静かな狂気」を際立たせる視覚的フックとなっています。知的な書生や文学少女を思わせる控えめなアイウェアでありながら、感情を一切乱さずに敵の血を吸い尽くす戦闘スタイルとのコントラストは、冨樫作品ならではのキャラクターメイキングの極致です。