近年のホラーブームも噂の拡散に一役買っている。映画『事故物件 恐い間取り』の大ヒット以降、世間では「間取りの歪み」や「不自然な広さ」に対して過剰な恐怖を抱く心理傾向が強まった。広すぎるリビング、長い廊下、不自然に配置されたドアといった要素は、それだけで怪談の格好の素材となってしまう。
さらにYouTubeでは、インフルエンサーや心霊系配信者が「噂のホテルに泊まってみた」というタイトルの検証動画を投稿。動画内で演出された重苦しいBGMや、夜間の影の映り込みが、オカルト・都市伝説を好むリスナーの間で独り歩きし、噂がさも事実であるかのように定着してしまったのだ。