中国当局による過剰とも思えるプーさん排除の動きは、欧米を中心とする国際社会で驚きと皮肉をもって受け止められました。米主要紙のニューヨーク・タイムズや英BBCなどの有力メディアは、「世界大国のリーダーが児童文学のクマに脅威を感じている」といったトーンで大々的に報道。皮肉にも、隠そうとすればするほど話題が広がる「ストライサンド効果」の典型例となって世界中に拡散しました。
米国の人気風刺アニメ『サウスパーク』は2019年、中国の検閲体制とハリウッドの忖度を痛烈に批判したエピソード「Band in China」を放送。作中でプーさんが強制収容所に囚われている描写を盛り込み、結果として番組自体が中国の全ネット空間から締め出される事態となりました。
こうした経緯を経て、海外の政治活動家や人権団体の間では、プーさんが「反権威主義」や「言論の自由」を象徴するプロテスト・シンボルとして用いられるケースが定着しています。