半世紀以上にわたるW杯の歴史の中で、「歴代最高傑作」の呼び声が高いモデルには共通点があります。それは、圧倒的なチームの強さと、時代を先取りした革新的なグラフィックが完璧に融合している点です。
世界中のフットボールフリークやユニフォーム専門誌の投票で常に首位を争うのが、西ドイツ代表の1990年イタリアW杯モデルです。白地をベースに、胸元を走る黒・赤・金の国旗カラーによる幾何学的なダイアゴナルストライプは、アディダスが生んだ不朽の名作として今なおストリートで愛され続けています。
また、鮮烈な印象を残した歴代人気上位モデルとして以下の国々が挙げられます。
- ナイジェリア代表(2018年ロシア大会):発売後数分で300万枚の予約が殺到した、ライムグリーンと白黒の幾何学フェザー柄。ファッション界に革命を起こした一着。
- オランダ代表(1988年欧州選手権〜1990年W杯期):幾何学パターンのアディダス矢羽デザイン。通称「フライング・ダッチマン」の象徴。
- フランス代表(1998年自国開催優勝モデル):青地に赤と白のボーダーを走らせた、ジダン擁する黄金世代のトリコロール。
- ブラジル代表(1970年メキシコ大会):ペレが君臨した「カナリア軍団」の完成形。極限まで削ぎ落とされたカナリアイエローとグリーンのミニマリズム。
ユニフォームの価値は、単なるデザインの優劣だけでなく「その服を着てどのようなドラマを生み出したか」という記憶と共に完成します。