SNSやネット掲示板のアンケートでも、常に「最もわかりやすい解説者」として圧倒的な票を集めるのが荒川静香氏です。2006年トリノ五輪の金メダリストである彼女の解説には、視聴者を惹きつけて離さない明確な理由が存在します。
第一に挙げられるのが、「無駄のない的確な言葉選びと、聞き取りやすい声のトーン」です。演技中、アナウンサーが過剰に盛り上げようとする場面でも、荒川氏は極めて冷静。ジャンプの着氷時に「わずかに回転が足りないように見えます」「踏み切り時のエッジの傾きが浅かったですね」など、スロー再生を待たずして正確なジャッジを下します。その的中率の高さは、長年フィギュアを見続けているコアファンからも「審判席に座っているかのよう」と唸らせるほどです。
さらに、失敗した選手に対しても感情的な同情に流されることなく、「何が原因でミスが起きたのか」「次のエレメンツへどう立て直すべきか」をプロの視点から論理的に解説。選手に対する最大限のリスペクトを保ちながら、視聴者には競技の真実を誠実に伝える姿勢が、絶大な信頼につながっています。