近年、全国の水族館における展示方針は「単に見せる」から「動物福祉と教育的エンリッチメント」へと大きくシフトしています。カワウソの餌付け最新情報においても、単にエサを放り込むだけの展示は姿を消しつつあります。
現在主流となっているのは、カワウソ本来の採食行動を引き出す工夫を凝らしたプログラムです。例えば、アクリルガラスに小さな穴を開け、来館者の手元からカワウソが器用な手先を伸ばしてドジョウやペレットを受け取る「握手体験」型のフィーディング。あるいは、水中に迷路状のパイプを沈めてその中にエサを隠し、試行錯誤しながら捕獲させる「フィーディング・パズル」などです。
こうした取り組みは、退屈による常同行動(同じ場所を行ったり来たりするストレス行動)を減らし、野生に近い運動量を確保するために極めて効果的です。訪れる来館者にとっても、器用な指先や驚異的な捕食スピードを間近で観察できる貴重な学びの場となっています。