上渋井ハス園を訪れる際、絶対に外してはならない鉄則が「早朝の訪問」です。ハスは夜明けとともにゆっくりと花弁を広げ、午前6時から午前8時頃にかけて最も美しく咲き誇ります。そして午前10時を過ぎる頃には徐々に花を閉じ始め、正午を過ぎると蕾のような状態に戻ってしまいます。
園内の主役である大賀ハスは、東京大学の植物学者・大賀一郎博士によって発掘された古代ハスとして名高い品種です。大柄で透明感のある鮮やかなピンク色の花弁は、朝露をまとった姿がひときわ神々しく、静寂に包まれた早朝の園内には凛とした空気が漂います。
写真愛好家にとっての上渋井ハス園は、知る人ぞ知る屈指の写真撮影スポットです。朝日に透ける花脈、大きな葉の上を転がる朝露の水滴、そして花に誘われて飛来するミツバチやトンボの姿など、自然が生み出す芸術的なワンシーンを至近距離から切り取ることができます。