ワインのテイスティングは断れる?恥をかかないスマート作法と真相

ワインのテイスティングは断れる?恥をかかないスマート作法と真相

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もし自分でテイスティングを経験してみたい場合や、ソムリエから促された場合は、以下の4つの基本ステップを踏むだけで恥をかくことはありません。審査員のように難しくコメントする必要は一切なく、「問題ありません、美味しいです」「結構です、注いでください」と伝えるだけで十分です。

【ホストテイスティングの正しい4ステップ】

  1. 外観の確認:グラスの脚(ステム)を持ち、白いナプキンやテーブルクロスを背景にワインの色合いや濁りがないかを軽く見る。
  2. 香りの確認(ファーストノーズ):グラスを回さずにそのまま鼻を近づけ、果実の香りがあるか、異臭(カビ臭など)がないかをチェック。
  3. スワリングと再度の香り:グラスをテーブルに置いたまま、内側(時計と反対回り)に数回静かに回し、香りを立たせて再度香りを嗅ぐ。
  4. 味わいの確認と合図:一口だけ口に含み、極端な酸味や異常な渋みがないか確認したら、ソムリエに向かって軽く頷き「結構です」「お願いします」と伝える。

ここで知っておくべきは、ワインの代表的な劣化現象である「ブショネ(Bouchonné)」です。ブショネとは、コルクの消毒過程で生じる化合物(TCA:トリクロロアニソール)が原因で発生する汚染で、天然コルクを使用するワインの約2〜5%の確率で発生する不可抗力のトラブルです。

ブショネが発生しているワインは、「濡れた段ボール」「カビの生えた地下室」「濡れた犬の毛」のような不快なカビ臭が立ち込め、本来あるはずのフレッシュな果実味が完全に覆い隠されてしまいます。万が一「この香りはブショネではないか?」と感じた場合は、感情的に突き返すのではなく、「少し香りに違和感があるのですが、ソムリエの方にもご確認いただけますか?」と相談するのが大人のマナーです。ソムリエが劣化と判断すれば、店舗側の負担で速やかに別の新しいボトルへと無償交換されます。

中川 明日香
著者

中川 明日香

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。