ジャズを語る上で絶対に外せない存在が、1939年にアルフレッド・ライオンによって創設されたジャズ専門レーベル「ブルーノート(Blue Note Records)」です。ブルーノートが遺した定番名盤群は、音質・アートワーク・演奏のすべてにおいて完璧なクオリティを誇り、モダンジャズ名盤ランキングの上位を独占し続けています。
ブルーノートの音を決定づけたのは、伝説的エンジニアであるルディ・ヴァン・ゲルダーの手腕でした。彼がニュージャージー州の自宅スタジオで録音したサウンドは、ドラムのアタック感やベースの唸り、サックスの息遣いを驚くほど生々しく捉えています。
ブルーノートの象徴的な3作を挙げると、以下の通りです。
- 第1位:キャノンボール・アダレイ『サムシン・エルス』(1958年)
名義こそアルトサックス奏者のキャノンボールですが、実質的なリーダーシップはマイルス・デイヴィスが握っていたとされる1枚。「枯葉」の冒頭で聴こえるマイルスのミュート・トランペットの一音だけで、部屋の空気が一変します。 - 第2位:アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ『モーニン』(1958年)
ゴスペルの影響を感じさせるキャッチーなコール&レスポンスと、力強いドラミングが特徴です。「ファンキー・ジャズ」のブームを巻き起こし、日本でもテレビCMなどで広く親しまれました。 - 第3位:ソニー・クラーク『クール・ストラッティン』(1958年)
ハイヒールで歩く女性の足元を捉えたジャケット写真があまりにも有名な作品。哀愁漂うピアノのイントロから始まるタイトル曲は、日本人の琴線に触れる名旋律として絶大な人気を誇ります。