キメラ=アント編で見せたカルトの戦闘スタイルは、見る者を冷ややかに圧倒した。「蛇咬の舞」に代表される技は、無数の紙片をターゲットの部位に正確に付着させ、一点集中で肉体を切り刻む。洗練された操作系のオーラコントロールと、ゾルディック家仕込みの暗殺術が融合した無慈悲な戦闘法である。
しかし、本人は自身の戦闘速度や決定力に対して強い不満を口にしていた。旅団の猛者たちと自らを比べ、己の未熟さを痛感する姿勢。このストイックな自己評価こそが、さらなる念能力の隠された進化を予感させる。観察者としての能力だけでなく、単体で旅団員と渡り合うための殺傷能力の研鑽が、今まさに船内の闇の中で進められている。