1990年代初頭のバブル期からポストバブル期にかけて、トレンディドラマの金字塔として一世を風靡した『東京ラブストーリー』などは、都市部における若者の情熱的かつ直接的な恋愛模様を描き出し、若者言葉・俗語の広がりにも大きな影響を与えた。ドラマ内で描かれる主人公たちの葛藤や感情のぶつかり合いは、当時の若者が抱いていた「恋のABC」のイメージをよりドラマチックに彩る背景となった。
このようなメディアの影響を受けた言葉は、学生街や職場での軽妙な会話の中で日常的に消費された。直接口にするには刺激が強い話題であっても、記号化されたコードに変換することで、友人同士のゴシップや恋バナの場を盛り上げる役割を果たしたのである。