実務で最も質問や相談が多いのが、図形からはみ出したテキストや、入力したはずの文字が見えなくなるトラブルです。社内のITヘルプデスクやQ&Aサイトに寄せられる事例を検証すると、原因は特定の3パターンに集約されます。
1. 文字が枠からはみ出る・折り返さない場合
図形に長文を入力した際、枠外に一直線に突き抜けてしまう場合は、「図形内でテキストを折り返す」設定が無効になっています。
図形を右クリックして「図形の書式設定」を開き、「文字のオプション」タブから「テキストボックス」アイコンを選択します。そこにある「図形内でテキストを折り返す」にチェックを入れてください。枠幅に合わせて自動で改行されるようになります。
2. 文字の自動サイズ調整を活用する
図形の大きさを固定したまま文字を絶対に枠内に収めたい場合は、同じ設定パネル内にある「テキストに合わせて図形のサイズを調整する」または「自動調整なし(フォントサイズ手動縮小)」の挙動を理解しておく必要があります。長文が入る可変バナーなら自動拡張、レイアウト固定ならフォントサイズの自動縮小や手動調整を選びます。
3. 入力した文字が消えたように見える原因
「文字を打ち込んだのに消えてしまった」という相談の約8割は、バグではなく以下の初歩的な設定不整合です。
- 背景色とフォント色が同色:図形の塗りつぶしが白で、フォント色も白(または自動判定ミス)になっているケース。図形全体を選択し、フォント色を黒や濃紺に再指定すると一瞬で表示されます。
- 図形の余白設定が大きすぎる:小さな丸や四角形に対して上下左右の内部余白(デフォルト約2.5mm〜3.8mm)が設定されていると、文字領域が圧迫されて文字が非表示になります。余白を「0」に設定変更してください。