土木・建築分野における土木用語としての地山の定義は、「人工的な改変や掘削・盛土が行われておらず、自然の営みによって堆積・形成されたそのままの地盤(原位置土)」を指します。正しい地山の読み方は「じやま」であり、「ちさん」や「ちやま」と読むのは誤りです。
地山は数万年から数億年という長い年月をかけて土粒子が自重で締め固まり、間隙水が抜け、粒子同士が強固に結合(圧密・セメンテーション作用)して形成されています。そのため、人工的に土を盛って転圧した地盤と比較して、本来的に高い粘着力(c)と内部摩擦角(φ)を備えている点が特徴です。
ただし、自然のままの地盤(原位置土)であるがゆえに、内部の地層構造は決して均質ではありません。地下水の浸透経路、過去の地殻変動による断層や亀裂(節理)、風化の度合いによって、局所的に強度が大きく低下している箇所が潜んでいる点に土木技術上の難しさがあります。