皮膚科で行われる冷凍凝固療法の痛みについて、最も多くの患者が気にするのが「この激痛はいったいいつまで続くのか」という点です。ウイルス性疣贅(ゆうぜい)の治療で用いられる液体窒素は、マイナス196度という極低温で細胞を凍結・壊死させるため、火傷(凍傷)とほぼ同等の組織損傷を人工的に引き起こします。
施術中の痛みは「凍結スプレーや綿棒を強く押し付けられるような鋭い刺痛」ですが、本当の試練は施術後にやってきます。凍結組織が体温によって急速に融解する過程で、神経終末が強く刺激され、血流が再開するタイミングで激しい拍動痛が発生します。
痛みの時間経過を時系列で整理すると、以下のようになります。
- 施術直後〜30分後:凍結部が溶け始め、ジンジンとした強い拍動痛が急速に立ち上がります。
- 施術後2時間〜6時間(痛みのピーク):局所の炎症反応が最大化し、ズキズキとした強い痛みが持続します。人によっては「何をしていても患部が気になって集中できない」「脈打つたびに痛む」状態に陥ります。
- 施術後24時間(翌日):鋭い痛みは次第に治まり、患部に触れたり圧迫したりした時だけ痛む「鈍痛」へと変わっていきます。
- 2日〜数日後:水ぶくれや血豆が形成され、皮膚の緊張による張り感や違和感が主となります。
基本的には、治療当日の夜を乗り切れば激痛の峠は越えるケースがほとんどです。ただし、足の裏や指先など神経が密集している部位では、翌日以降も歩行時の圧迫痛が数日間残ることがあります。