ネット上で広く使われる一方で、原作の文脈についていくつか誤解されているポイントが存在します。
誤解1:こめかみに指を刺しているのは自傷行為・攻撃行動である
DIOがこめかみに指をグリグリと突き刺しているのは、自暴自棄になった自傷行為ではありません。吸血鬼としての驚異的な治癒力と、ジョナサンの肉体が馴染んだことによる「痛覚すら快楽に変わるほどの身体機能の向上」を自ら確認し、承太郎に見せつけるための示威行動です。脳を物理的に刺激しても瞬時に再生する不死身性を誇示する演出でした。
誤解2:この直後にロードローラーを落とした
タイムラインの記憶が混同されがちですが、血を吸って「最高にハイ」になった直後、DIOは承太郎を肉弾戦で圧倒し、時を止めて吹き飛ばします。名高い「ロードローラーだッ!」(漫画ではタンクローリー等)のシーンは、承太郎を確実にミンチにしてトドメを刺すための追撃として、その少し後に展開されるシークエンスです。
誤解3:DIOは最初から9秒時を止められた
DIOが止められる時間は、第3部序盤ではほんの一瞬(1〜2秒程度)でした。承太郎との交戦開始時点で5秒まで伸びていましたが、ジョセフの血を吸うまではそれが肉体の限界でした。ジョセフの血によって9秒まで一気に伸び、さらに「1分、1時間と伸びていく」と確信した矢先に承太郎の反撃を受けることになります。