一瞬の表情や声のトーンに込められたリアリティは、時代を超えて観る者の心を揺さぶる。刑事ドラマとしてのサスペンスフルな展開の中に組み込まれた人間ドラマこそが、本シリーズの真骨頂だ。故人が画面の中で放った輝きは、多くの名シーンとしてファンの記憶に深く刻み込まれている。
事件の真相に迫る切迫した場面で見せた一筋縄ではいかない表情や、仲間と軽妙なやり取りを交わす日常のひとコマ。そのコントラストが見事であったからこそ、退場シーンや別れのドラマは視聴者の語り草となった。役柄と俳優本人の人柄が完璧にシンクロした瞬間は、テレビ史に残る輝きを放っている。