アイドル時代を経て、彼女は女優としても確固たる地位を築いた。特にCBC制作・TBS系列で放送された大人気昼ドラシリーズ『キッズ・ウォー〜ざけんなよ〜』での母親役・今井あかね役は、お茶の間の幅広い世代から高い評価を得た。正義感に溢れ、家族を温かく見守る力強い母親像を演じ切ったことで、名実ともに女優としての代表作を手に入れたのである。
しかし、その順風満帆に見えた人生の裏で、凄惨な試練が彼女を襲っていた。2011年に発覚した乳がんである。40代前半での宣告から、5度に及ぶ手術と長期間にわたる過酷な抗がん剤治療。周囲への影響を懸念し、数年間はその闘病事実を公にせず仕事と治療を両立させていた。
この苦しい闘病生活こそが、後の政治家転身に向けた最大のターニングポイントとなる。病との闘いを通じて目にした医療現場の課題や、働きながら治療を続ける困難さ。実体験に基づく危機感が、社会の制度疲労を是正したいという不退転の決意を生み出すこととなった。