専用の低温調理器を持たない家庭でよく試される「炊飯器の保温機能を使った鶏ハム作り」ですが、実は衛生面で事故が起きやすい調理法の一つです。
一般的な炊飯器の保温温度は約68度〜74度に設計されていますが、冷たい鶏肉を一度に複数枚投入すると、一気に湯温が40度〜50度台まで低下します。この温度帯は細菌が最も繁殖しやすい危険域であり、再加熱に時間がかかると内部が十分に殺菌されないまま仕上がってしまうリスクがあります。
炊飯器を代用する場合は、以下の安全対策を徹底してください。
・投入する鶏肉は室温に戻さず(表面の菌増殖防止)、必ず「1回につき1枚(約300gまで)」に限定する。
・沸騰させた熱湯と少量の水を混ぜて約70度の湯を用意し、肉が完全に浸かるようたっぷり注ぐ。
・保温時間は最低でも60分以上キープし、途中でフタを開けない。