藤井選手のキャリアを語る上で欠かせないのが、観客を熱狂させるアグレッシブなプレイスタイルです。相手のポイントガードに激しく密着し、息つく暇も与えないディフェンスは、ファンの間から畏敬の念を込めて「ドーベルマン」と称されてきました。
高校時代には藤枝明誠高校で1試合79得点という驚異的な公式戦記録を打ち立て、続く拓殖大学時代にもインカレで得点王を獲得するなど、若き日から稀代のスコアラーとして名を馳せていました。しかし、実業団からプロ入りして以降の藤井選手は、単なる得点屋から「チームを勝たせる守備のスペシャリスト」へと自らのプレイスタイルを進化させました。
特筆すべきは、小柄なガード(公称178cm)でありながら、相手の大型外国籍選手に臆することなくルーズボールに飛び込み、チャージングを奪い取る気迫です。2026-22シーズンにBリーグMVPを獲得した際も、オフェンス面での高確率な3ポイントシュートや勝負強さに加え、ディフェンスレーティングでの圧倒的な貢献度がリーグ内外から満場一致の支持を集めました。