熊本県の中央部に位置する美里町(旧中央町)にある「日本一の石段」は、1980年(昭和55年)から約8年の歳月と総工費を投じて建設され、1988年に全通した巨大な観光モニュメントです。歴史ある霊峰・釈迦岳に建つ延暦年間創建の名刹「金剛釈迦院」への表参道遊歩道(釈迦院御坂遊歩道)として整備されました。
その最大の特徴は、単一の連続した石段として段数3,333段、標高差約620メートルという圧倒的なスケールにあります。世界各国および日本全国の名石を惜しみなく使用して築かれており、中国・韓国・インド・旧ソ連などの銘石や、日本国内各地の御影石が段ごとに組み合わされている点も文化的価値を高めています。
スタート地点の標高は約240メートル、終点となる3333段地点の標高は約860メートルに達します。途中には100段ごとに現在の段数を示す標柱が設置されており、序盤の軽快な歩行から中盤以降の絶望的なカウントアップまで、登る者のメンタルをダイレクトに揺さぶり続けます。