SBGの企業価値を語る上で欠かせないのが、孫正義氏が主導する「ASI(人工超知能)特化型」の最新投資戦略です。かつての中国テック企業や未上場ユニコーン中心のポートフォリオから脱却し、現在は最先端半導体、データセンター、次世代電力インフラ、AIロボティクス分野へ集中的に経営資源を配分しています。
その中核を担うのが、グループ保有資産の過半を占める英Armの存在です。Arm株価の影響がSBGの時価総額にダイレクトに波及する構造となっており、同社の成長期待が高まる局面では強力な買い要因となる一方、米ハイテク株調整時にはSBG株が真っ先に売り込まれる要因にもなっています。
機関投資家が最も重視するSBGのNAV(保有株式価値から純負債を差し引いた時価純資産)は高水準を維持していますが、市場株価はNAVに対して30〜40%以上のディスカウント(割安放置)で取引される傾向が続いています。この「コングロマリット・ディスカウント」をいかに解消するかが、孫氏に突きつけられた最大の経営課題です。