長年、日本の家庭において「大勢でテーブルを囲むセルフ形式の食事」といえば手巻き寿司や手作り手巻きクレープ、あるいは焼肉が不動のトップに君臨してきた。しかし、ここ数年でその勢力図が大きく変化している。最大の理由は、食材のカスタマイズ性がもたらす圧倒的な自由度だ。
グルテンフリーを意識する人はとうもろこし100%のコーントルティーヤを選び、ヴィーガンやベジタリアンのゲストには豆類やグリル野菜を中心に提供できる。世代や宗教、食習慣の違いを軽やかに飛び越えて全員が同じテーブルで自分好みのひと皿を作れる受容性の高さが、多様化する現代日本のライフスタイルに合致した。