渋谷の人間性を語る上で欠かせないのが、ラジオパーソナリティとしての顔だ。ニッポン放送の『オールナイトニッポン』シリーズなどでマイクの前に座る彼は、時に悪戯っぽく笑い、時にリスナーの悩みに本気で怒り、涙ぐむ。飾らない深夜のフリートークは、多くのリスナーにとってかけがえのない居場所となってきた。
効率性や即効性がもてはやされる現代の音楽業界において、彼はあえて「手間のかかる対話」を選び続ける。SNSでの軽快なバズよりも、1対1で向き合うラジオの電波やライブハウスの空間を尊ぶその姿勢は、希薄化する現代のコミュニケーションに対する痛烈なアンチテーゼとも受け取れる。
リスナーから届く不器用なメッセージに対して、真正面から自分の言葉で返す彼の肉声。そこに垣間見えるのは、スターとしての虚飾を脱ぎ捨てた、ひとりの不器用で心優しい青年の姿そのものだ。