日本の食卓を支える遠洋漁業。その中心地として圧倒的な存在感を保ち続けているのが気仙沼港だ。赤道付近の遠く離れた海域や南太平洋まで足を伸ばし、1年近くにわたる厳しい航行を生き抜いた船員たち。彼らが命がけで持ち帰る冷凍マグロは、零下60度以下の超低温船倉で厳重に品質管理されている。
波高10メートルを超えるシケの海を乗り越え、無港の洋上で黙々と網を引く日々。港で待つ家族や仲間の顔を思い浮かべながら、船員たちは黙々と持ち場を守る。入港の瞬間、甲板で見せる安らぎの表情と、水揚げ作業中に見せるプロフェッショナルの鋭い目つき。そのコントラストにこそ、この地に脈々と受け継がれてきた海の男たちの真骨頂がある。