映像美だけでなく、聴覚体験のイノベーションという意味でも本作が果たす役割は大きい。従来のテレビアニメの枠組みを超えた劇場クオリティのサウンドミキシングが全話にわたって施されており、ヘッドホンやハイエンドスピーカーでの視聴において異次元の立体感を提供する。
作画と音響が密接に手を取り合うことで、従来の制作手法では零れ落ちていた感情の微細な揺れ動きが画面上に再現される。スタジオ ヴィルトゥとオージが長年培ってきたノウハウを結集したこのアプローチは、今後の日本のアニメ制作の新たな指針となるに違いない。