体内に入った薬剤は、主に小腸や肝臓の酵素によって分解・代謝され、適正な血中濃度を保ちながら全身へ運ばれる。しかし特定の食材に含まれる成分がこの分解酵素の働きを妨害すると、薬の成分が血液中に想定以上にとどまってしまう。これが薬物動態学の視点で警戒される薬物相互作用の基本メカニズムだ。
作用が強く出すぎると、急激な血圧低下に伴う強いめまいや頭痛、最悪の場合は立ちくらみによる転倒事故を引き起こす。反対に、薬の吸収を妨げる食材を摂取した場合、血圧が下がらず高血圧状態が放置される危険もある。薬と食材の相性は、単なる気分や体調の問題ではなく、厳密な化学反応の結果なのだ。