いま、二次流通市場における評価が劇的な再燃を見せている。メルカリなどのフリマアプリやヴィンテージショップでは、状態の良いトレンチコートやラムレザージャケット、アイコニックなチェック柄シャツが驚くほどの高値で取引されている。単なる「古着」ではなく、二度と生産されない「ジャパニーズ・モダン・アーカイブ」としての希少価値が付加されているためだ。
当時三陽商会が手掛けたプロダクトは、縫製の緻密さや生地の耐久性において世界トップクラスの品質を誇っていた。何年着込んでも崩れない美しいテーラリングと堅牢な仕立ては、ファストファッションが飽和した現代において改めてその価値を証明している。かつて定価数万円だった名作アウターが、状態次第では当時の定価に迫る、あるいはそれを超えるプレミア価格で取引されるケースも珍しくない。