有希子の存在が組織編の戦局を大きく動かした最大の神回が、『漆黒の特急(ミステリートレイン)』です。灰原哀の抹殺を目論むベルモットに対し、有希子は列車内で直接対峙。かつての親友同士が繰り広げる冷徹な舌戦は、本作屈指の名シーンとなりました。
有希子はベルモットが「新一と志保の幼児化」を組織に隠している弱点を的確に突き、コナンの立てた救出作戦を完璧にアシストしました。女優としての演技力と変装の基礎知識を持つ有希子だからこそ、ベルモットのフェイクや欺瞞を見破ることができたのです。
さらに『緋色シリーズ』では、来葉峠で偽装死を遂げたFBI捜査官・赤井秀一が「沖矢昴」として工藤邸に潜伏するにあたり、変装用メイクの指導と定期的なメンテナンスを有希子が担当していた事実が明かされます。毎週のように工藤邸へ通い、赤井の変装をチェックする様子は有希子の気さくな人柄を示すと同時に、対組織の最前線を技術面で支えていた決定的な場面でした。